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1フロン漏洩問題Aなぜ今、漏洩削減か平成21年3月経済産業省発表の機器別の使用時排出係数によると、業務用冷凍空調機器では年間、充てん量比2保全費用の増加(サービス、冷媒、電気、運転停止)フロン漏洩気候変動(....

1フロン漏洩問題Aなぜ今、漏洩削減か平成21年3月経済産業省発表の機器別の使用時排出係数によると、業務用冷凍空調機器では年間、充てん量比2保全費用の増加(サービス、冷媒、電気、運転停止)フロン漏洩気候変動(直接的悪影響)~17%のフロンが漏洩により大気へ排出されています。フロンの漏洩は、オゾン層破壊、地球温暖化など気候変動に直接影響を及ぼすだけでなく、システム効率の低下から消費電力の増加、CO2排出量の増加につながり、間接的にも気候変動に悪影響を及ぼすことになります。漏洩を減らすことは、施設運転管理者の責務であり、点検実施者はその重システム効率の低下電力消費量の増加地球温暖化要な部分を担っています。CO2排出量の増加(エネルギー起源)気候変動(間接的悪影響)フロンの地球温暖化悪影響B点検者がすべきことフロンを冷媒とする業務用冷凍空調機器の点検実施者は、対象機器の所有者及び管理者に正確な冷媒漏洩情報を提供するために、下記の作業を行わなければなりません。(1)対象機器の所有者または管理者との事前打ち合わせ(2)運転履歴、冷媒漏洩点検記録簿、チェックリスト等記録の確認(3)システム漏洩点検(外観点検)(4)間接法による漏洩点検(運転診断)(5)直接法による漏洩点検(漏洩ガス検知法)(6)記録簿及び点検チェックリストへの記載(7)対象機器の所有者または管理者への報告1上手に電子式漏洩検知器を使いこなそう!電子式漏洩検知器の検知感度を確保するためには、適正な管理が必要です。点検ガイドラインでは、年1回以上の校正が要求されています。最適な信頼性のためには、定期的にリファレンスリークによる感度調整を行うことが必要です。検知器をオイルで汚さないこと、また、フィルター(装着されている場合)は、取扱説明書に従って定期的な交換が必要です。1-1)センサーの交換について写真1.は、熱線型半導体のセンサーです。半導体センサーは通常、100~300時間ごとの交換が必要です。写真2.は、赤外線センサーで、半導体センサーと比較して長寿命です。いずれの場合も、高感度検出モードの時、非常に濃いフロンガスを吸引するとセンサー寿命は著しく短くなります。また、定期的に写真3.のようにリファレンスリークを使用して、検知感度を確かめてください。1-2)検知の手順(1)リファレンスリークによる感度確認写真1.半導体センサー写真2.赤外線センサー検知器が正しく作動していることを確かめるために、リファレンスリークを使用し、検知器の感度を確認します。写真3.は、単純な校正用のリファレンスリークで、約5g/年のリファレンスリークが常時検知器へ流れます。検知器がこれを検知しない場合は修理が必要となります。(2)フレア継手部等の点検フレア継手部等を点検する場合は、写真4.写真5.のように漏洩検知器の先端を検知器から5mm程度まで近づけ、周囲を点検する必要があります。ただし、センサー先端部は、点検部位に接触させないように注意してください。また、漏洩フロンが滞留している場合は、エアー等で吹き飛ばしてください。写真3.リファレンスリークによる感度確認124写真4.検知方法写真5.検知方法資料提供:(社)日本冷凍空調設備工業連合会出典(詳細につきましてはお問合せください。)